巡礼のふる里
白い経帷子(きょうかたびら)をまとい、長い杖をつき、ご詠歌を唱えながら三十三ヶ所の観音菩薩の霊場に詣で、納経印を受ける西国三十三ヶ所霊場巡礼の風習は、養老二年(西暦七一八年)に徳道上人によって始められました。
この巡礼の人々の群れは、色々な不安に満ちている現代、一千年の歳月が経ったにもかかわらず、少なくなるどころかますます多くなろうとしています。
上人のご廟所は門前町を少し下がった南側にある。
正しくは「法起院(ほうきいん)」と称し、ささやかなお堂と、石塔が崩れたままで残っている。
上人が閻魔大王の啓示を受け、巡礼を思い立ったのは、ここであろうか。
ここでなくても、こんな庵室だったに違いない。
七堂伽藍が美々しくととのった長谷寺より、この寂れたお堂の方が今度の旅では印象的に残った。白州正子「西国巡礼」
西国三十三所札所会HP
特別展 西国三十三所 観音霊場の祈りと美
名古屋市博物館にて開催中です。
期間:平成20年10月18日(金)〜11月30日(日)
詳細:名古屋市博物館
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